現れる小林

カメラを止めるな!の現れる小林のネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

直接的なネタバレを喰らわずとも、
「低予算なのに斬新なアイデアで大ヒット!」と聞いた時点で「じゃあどんでん返し系か...?」となり、
そしていざ見始めて、ミスを散りばめた、商業映画とは思えないレベルの素人ワンカット映像がはじまったところで、勘のいい人は大体ドタバタ舞台裏系(?)だと気づくだろう。

前半でピンと来なかった人も後半を数分見れば構成はすぐにわかるだろうから、そこからこの後どう盛り上げるかがこの映画の勝負だと思うのだが、それに関しては個人的に微妙だった。
例のカラクリが分かった後、そこからもう何段階か加速というか盛り上がりがほしかった。中盤からはもう観客はこの映画の楽しみ方を理解しているのだから、もっと色々めちゃくちゃに畳みかけても観客を置いてけぼりにすることはないと思う。

見た時は自分も高校の演劇部でゾンビ映画を撮っていた(企画倒れになったが)のもあり、またアイデア系の低予算映画というものをほぼ見たことがなかったこともあり割と新鮮で面白く見れた気がする。ただその時もストーリーの予想はすぐついた。

たしかに思いつきそうで思いつかない構成だし、これを企画して実現したのは偉業だと思う。
ただ個人的には見返したり人に勧めたりしたくなるほどハマる作品ではなかった。

先ほども言ったように、
構成に気づいたタイミングで我々が予想する、「じゃあこんな展開になるかな」という推測を超えてきてほしかった。そうすれば手放しでべた褒めしていたかもしれない。