これ面白い!
こういうのは楽しんだ者勝ちなのです。
カメラに飛ぶ返り血。背後に見切れる音響マン。周りがゾンビ化し孤立する中、主人公が手にした最後の武器。
これらはゾンビ映画では定番の要素であるが、後半にうまく活かされ集約される。
ラストの俯瞰ショットは、観る者を開放に導くだろう。
途中、会話に妙な間が空く場面がある。それを私はリアリティだと思った。
上田慎一郎監督は、この物語をワンカットで見せたが、それは効果的だったと私は思う。ゾンビという非現実極まりない存在をリアリズムで見せるにはこの方法しかないのだ。
ただ、スタッフがゾンビ化した中、それをリアリティだとして撮影を続行しようとする監督も頭がおかしいが、現実的にはこんな監督がいるはずはなく、この監督を起用したプロデューサーが無茶だと言われるはずだ(笑)。
ある意味幸運な映画だと思うけど、この映画に出会えた多くの観客もラッキーだったよね。
この映画の俳優さん達、これから活躍してほしいなあ。