スッゴイ良質な児童向けアニメ。ハンディキャップと助け合いの社会をホタルなどの昆虫の物語にして描いた作品。
ある森の中で産まれたホタル達。本来なら甲虫のホタルとして産まれた訳じゃなく幼虫期があるのだろうが、そこは言いっこ無し!
そして、キャラ化したホタル達が超可愛い。しかも主人公ピピの声はキテレツでお馴染みの藤田淑子だ。これまたキュート。
そして多くの仲間が羽ばたいて夜空を楽しんでいる中、ピピだけは生まれつき羽根が開かず飛ぶことが出来ない。悲観するピピ。
人間による工事のせいで住処を追われるホタル達。面白いのが、ホタル達は人間に対する認識が無い。巨大な物音がすると水が濁るくらいの知識しか無いのだ。
そして台風により大勢の仲間が居なくなり、失明する者やお尻が光らなくなる子も。元からハンデを負っているピピは周りを励まし新たな地へ。
途中で蜘蛛やカマキリに襲われるが、この辺の危険な昆虫はリアルテイスト。ホタルと仲が良いアリやクワガタはデフォルメされてるのに。
リアルとデフォルメの差が凄い。この辺はみつばちハッチなどとは大きく違いね。
洞窟の先にあるという楽園を求めて、こうもりやネズミに襲われながら力を合わせて助け合う。
助け合い社会において、強さとは優しさであることを教えてくれる。子供に見せたいアニメの中でも特筆すべき作品だね。