TAKA

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅のTAKAのレビュー・感想・評価

3.7
2018-040-032-008
2018.2.7 大阪ステーションシティシネマ Scr.2

・芸術家
・運命の女神
・切なすぎて
(追記。)
・テフラ

先日新宿シネマカリテにレディ・ガイを鑑賞しに行った際に、写真が気になりました。
ゴーギャンの絵と同じポーズ・・・

俄然気になってしまった。
南の島って好きだしね。
ポスターが呼んでいる~♪(* ̄∇ ̄)ノ♪(笑)

で、観ようと思ってたんですが・・・
坂本教授の映画が短かったので続けて鑑賞。
奇しくも坂本教授の作品と同じ映画館、同じスクリーン、同じ座席f(^_^;
続けて観ちゃいました(笑)

さて本編。

ポスターの色合いとは裏腹に、なかなかへヴィーな話でした。
南国の青空はあまり感じられなかったね。
観賞後、個人的に凄い地味な気分になっちゃいましたf(^_^;(苦笑)

パリでの暮らしに限界を感じたゴーギャン。
タヒチで芸術家としての理想の暮らしを見出だそうとする。

だけどそこでも「生活」は追いかけてくる・・・

そこにあったのは、
純粋に芸術を希求する心と
現実の生活との
狭間で苦しむ芸術家の姿。

純粋であるがゆえに。
周囲にとっては無軌道なわがままが迷惑なだけの存在。
普通の人には受容し難い。そして遂には受容のキャパを越えてしまう。
彼にはそれが何故なのか分からない。

まぁゴーギャンの人生を考え合わせれば想像に難くないんだけども。
芸術家にはよくある話だよね。

そんな時彼はテフラと出会う。
彼の人生を変える運命の女神。

10代の少女テフラを現地妻にしたゴーギャンは、再び生きる気力と創作意欲を取り戻す。

幸せな時間は
ゴーギャンの絵に生命力に溢れた色彩と力強さ、そして愛おしみを与える。

だけど・・・

再び生活に追いつかれ
テフラの若さに追い抜かれ

女神と芸術家は、
普通の若い女と初老の男になる・・・


う~ん。

展開と結末は想像通り。
ゴーギャンやテフラ、キャストの演技も良かった(^_^)
特にテフラはオーディションで選んだ新人らしい。スゴイ♪

じゃあ、何が「う~ん」だったかというと・・・

まず、ゴーギャンがタヒチであの色彩やタッチ、画風に開眼した過程みたいなものを観たかったなと。
勝手に予想して期待してましたf(^_^;

それと、テフラとの恋。
侘しくて切なくて遣る瀬なさ過ぎた。
俺も「結婚する気はないんですか?」と遠慮がちに聞かれる年代の独身男性なもんで(笑)
若い女性と恋をして、
やがて彼女が少し大人になって、
そして男は我執に囚われて老いをさらし、
芸術家が疲れた中年に・・・
なんか身につまされてしまって。
だから俺の眼には南国の青い空が映らなかったのかもな・・・

なんつって♪(* ̄∇ ̄)ノ(笑)

まぁそういう経験がある訳じゃないけど、俺も伊達に映画観てませんからね!
( ̄▽ ̄)b!(?)(苦笑)

まぁそんな感じで期待していたものとのギャップが大きい作品でしたが、
興味深くて楽しめる作品でした。(^_^)

追記。
・テフラは実在の女性だけど、実際にゴーギャンの現地妻になったのは13才のとき。
映画の人物像は、何人かの実在の人物を掛け合わせて造ったものらしいです。
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