q

ベン・イズ・バックのqのレビュー・感想・評価

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.6
2023年28本目

ムーンライズキングダムで幼きルーカスヘッジズを見て、またルーカスヘッジズ繋ぎで。
ジュリアロバーツとルーカスヘッジズの演技が本当に凄すぎた…!映画見た後に、ジュリアロバーツのキャリア最高の演技と言われていたと見かけたが、本当にそうかも。

母の愛情、会いたい、甘やかしたいという気持ちと、甘やかしてはいけない、という移ろい。ベンの別の側面を知り狼狽する姿、危険を顧みず、なんとしてでも息子を探そうとする強さ。気持ちが本当に見えて素晴らしい演技だった。
ベンも弟と妹への屈託ない笑顔と、教会で涙する姿、本当はまじでいい子なんだな、とホロりとさせられた。その反面まだ完全に抜けきれていないからこその葛藤、家族を本当に愛しているからこそ期待を裏切りたくない、家族に迷惑をかけたくない、ある意味その芯の部分のブレない強さ、そして揺れ動く葛藤が自然すぎて、本当にみていて辛かった。

薬物は友情やひとの生き死にをも左右する怖さも後からの伏線となる人々との関係と共に程よく描かれていたのも、スムーズな物語の運びでお上手。

にしても、薬物そのものからの脱却以上に、狭い街でそのコミュニティからの脱却の方が想像以上に難しいのかもしれない…。
にしても、はじめは鎮痛剤の過剰な処方から薬物中毒になるって本当に信じられないし、24Hやってるドラッグストアは本気でドラッグのストアなんだという事実が相当恐ろしい。
アメリカ(だけではないが)ってまじでなんなの…?

しかし、サクッと見れるものとして選んだけど、時間の問題ではなく、内容が想像以上に重すぎた…疲れてる時にはおすすめできない…。が、本当に素晴らしい演技という点では及第点。
q

q