『ブレードランナー2049』鑑賞中に''大停電''という意味深なワードが出てきてそんなの前作にあったっけ？と思って調べたらこのアニメーション映画が出てきた。しかもその前日譚にあたる短編は本作含めて3本あるみたいなので併せて鑑賞。全部ソニピク公式があげてくれてて助かる。
結論から言えば鑑賞必須レベル。まず大前提にハリウッドの『ブレードランナー』への敬意を評して雰囲気を壊さないまま世界観の広がりを構築してるのが良い。他にもモートン・サッパーやデッカードなど聞き馴染みのある名前も出てくるし、2049ではセリフの一単語でしかなかった大停電(ブラックアウト)も、大停電が起こしたレプリカント情報が抹消したって影響力自体はもちろんこの質感となめらかな映像美を鑑賞してからとじゃ感じ方が全然違う。AKIRAなんかのサイバーパンクジャンルを今の日本の最大限の技術で創っていってほしいとつくづく思った。
このクオリティは短編だからこそ成立したとも言えるけど、渡辺監督にはぜひ長編も手掛けてほしいと思ってしまうほどの傑作。
