たけちゃん

デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナーのたけちゃんのレビュー・感想・評価

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時が来た……


チャールズ・デ・ラウジリカ監督 2007年製作

「ブレード・ランナー ファイナル・カット」
リドリー・スコット監督 2007年製作
主演ハリソン・フォード


今年、2019年は1984年に発表された「ブレードランナー」の作品中で描かれた年、すなわちブレランイヤーです。
そんな2019年を記念してか「ブレードランナー ファイナル・カット」が、なんとIMAXで公開されるとのこと。
これは何としても観たい~って、思ってましたが、実は札幌のIMAXシアターが改修されることになり、3日間のみの上映に。
これは無理してでも行くしかない!と札幌遠征を決め込みました!
札幌のIMAXは改修後にIMAXレーザーになるんですって(ˆωˆ )フフフ…タノシミ


本当は「ブレードランナー ファイナル・カット」にレビューを書くべきですが、以前「2049」を観る前に復習レビューとして上げたので、今回は、その「ファイナル・カット」のBDに同梱されているこちら「デンジャラス・デイズ」にレビューします!
なので、やっぱりスコアレスとしました。




さて、映画です。
今回はIMAXでの鑑賞ですからね。
本当に素晴らしかったです。
そもそも「ファイナル・カット」は2007年段階で、綺麗にリマスターされてますからBDで観てもとても良かったんですが、IMAXは予想以上でした!

まずは、音( •̀ω•́ )و✧
オープニングの"ドーン"というヴァンゲリスの音が本当に痺れます!これこそIMAX体験と言うべきもの。
どこの場面になっても、ヴァンゲリスの音楽を堪能することが出来ました!


そして、スクリーンサイズ。
大画面に映し出される2019年のロサンゼルスの光景は素晴らしかったなぁ。IMAXのスクリーン目いっぱいに広がる映像を隅々まで堪能しましたよ。
また、IMAXカメラで撮られたものではありませんが、逆にスモークがかかったようなザラザラ感が退廃的な雰囲気を持つ映画のリアリティを増していましたね。


あとは、やっぱり劇場ということかなぁ。
「ブレードランナー」って、画面が暗いんですよ。きっと、自宅のテレビでは、日中なら何も見えないと思うなぁ。真っ暗に出来る部屋環境ならOKだけどね。
でも、劇場の暗さとIMAXの解像度のおかげで、細かいところまで本当によく見て取れました!
IMAXで観て本当に良かったです( ˘ ˘ )ウンウン


今回、改めて観て感じたことは、2つ。
1つ目はありきたりですが、レプリカントのロイが不死身に近く、ラストの戦いが「エイリアン」で絶望的な状況の中、逃げ惑うリプリーにも通じる演出だなぁと感じました。雨で濡れる壁とか、まるでノストロモ号のようでしたよね。

もう1つは、ラストのロイ。
最後にデッカードを追い詰めるシーンで、片手に鳩🕊を持っていますよね。
おそらくロイは、寿命も然る事ながら、自分がレプリカントではなく人間になりたいと思っていたんですよね。
いつでも殺せる状況にありながら、なぜ、殺さず、逆に助けるような行動に出たのか?
彼はそこで人間らしさに気づいたのだと思うんです。
鳩って、平和の象徴ですよね。
だから、ロイは鳩を見て、人間性の顕著なものとしての哀れみや許しなどを想起したのでは?
そして、ある意味、心の平安を手に入れて、死んで行ったのでは?そんなことを思いました。


それとは別に、ユニコーンについて。
なぜ、ユニコーンのシーンがデッカードのレプリカント説を想起するかというと、デッカードの夢をガフが知っていたからです。
他人が分かると言うことは、すなわち、それが埋め込まれた記憶ということ。だから、デッカードの記憶情報をガフが知っているなら、デッカードはレプリカントということになる。

さて、あなたはどう考えますか?





メイキングについても触れておきましょう。
「デンジャラス・デイズ」というのは、「ブレードランナー」にタイトルが決まる前の原題です。
それをリドリー・スコットが読んで、監督を引き受けることになるんですね。「ブレードランナー」という言葉は原作には出てきません。でも、手垢のついたアンドロイドという言葉を嫌い、バロウズの作品より今作に持ち込まれました。


混乱した現場だったというのはよく語られてきましたが、舵取り役が多かったのか、揉めてばかり。特に、撮影の遅滞と予算オーバー。それをよく仕上げましたよね!


面白かったのは、出演俳優のキャスティング。
最初はロバート・ミッチャムだったとか。
そして、その後、ほぼダスティン・ホフマンに決まりかけていたとも。
そこからハリソンに良く戻りましたね。
全くタイプが違う( ˘ ˘ )ウンウン
きっと全然違う映画になっていました。
今となってはハリソン以外は考えられないので、ハリソン・フォードに決まって良かったです( ˘ ˘ )ウンウン



ファン向けなのは間違いありませんが、新たに知ったことも多く、メイキングも面白かったです( •̀ω•́ )و✧