ming

日日是好日のmingのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
-
「世の中にはすぐ分かるものとすぐに分からないものの2種類がある。
すぐ分かるものは一度通り過ぎればそれでいい。けれど、すぐに分からないものは長い時間をかけて少しずつ分かってくる。
子供の頃はまるで分からなかったフェリーニの道に今の私がとめどなく涙を流すように」

茶道を通して少しずつ自分の中にあるこびりついた油の様なものが流されて浄化されていく。洗練されるとはこういう事なのかと思った。
少しの変化に敏感になり、少しの変化に優しくなれる
茶道を通して自分を見つめていく
こういう時間はとても大切だなと思う

すぐに結果を求めてしまう、ちょっと試しただけで自分には向いている向いていないと決めてしまう、でもそれでいい時とそれだけで終わってしまうのはもったいものがある事が分かった

出来ない自分を見せたくなくて、がっかりされたくなくて必死に頭で考えながら覚えよう覚えようと頑張るけど、身体が勝手に覚えていく、頭で考えなくても身体が勝手に動く、昔は出来ていたのにいつのまにかその感覚を忘れてしまっていた
頭で考えなければならないとどこかで思っていたのかもしれない

樹木さんの茶道のお点前がすごく綺麗だった
ming

ming