おにぎりちゃん

日日是好日のおにぎりちゃんのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
5.0
この映画が伝えようとしてるのは、小さな物事に細かく注意を払い、自意識を忘れるほどただ目の前にあることに集中しなさい、ということだと思う。
このマインドフルな禅の精神性が古来からの和の文化。そして、これは究極の幸せのかたちだと思う。

「数を重ねることで見える何かがある」
この前お会いした伝統工芸の職人さんもそうおっしゃっていた。
この境地に辿り着くことかできれば、当たり前の日常の景色も自分の中で何かが変わって見えるんだろうな。

「日日是好日」
毎日がよい日だと思えるように、雨の日も冬の寒さも、身の周りの小さな物事に細かく注意を払えるようになりたい。

茶道の文化から来た「一期一会」の概念。
人生で起きることはいつも突然であり、はかない。昔も今も。だからこそ、私自身も人やものや出来事とのどんな出会いも、その時にしか存在しないことを意識して過ごしたい、と改めて感じた。

今までどこか堅苦して、敬遠しがちで古臭いとすら思ってしまっていた文化だが、むしろ現代において忘れられつつある極めて大切な美意識があり、無限の深みがあり、柔軟性があると知った。

また、所作を整えるということは、気持ちを落ち着かせて今ここに集中することであり、自然界を含めあらゆるものに対して感謝するということでもあるのではないかと感じた。

樹木希林さんの自然体な演技に感動した。奥ゆかしくてしっかりとした芯があるような。憧れぇ〜、うふ♡♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)