日本の美が詰まった素敵な映画🍵 四季折々の庭、季節の和菓子、色とりどりの着物、美しい所作、お湯の音、しずかな茶室。(時に賑やかだったり)
樹木希林さんの佇まいや醸しだす雰囲気は唯一無二だと思います。和服が馴染んでいて流れるような所作が綺麗。
黒木華さんの和服姿もすごい似合っていて、大学生から大人になるまで、悩み傷つきながらも成長していく演技も素敵でした。
多部未華子さん演じる美智子が、茶道に対して「それって形式主義じゃないですか?」というのに対して、武田先生が「茶道はまず形があって、それに心を入れていくもの」と答えたのが面白かった。
スポーツ選手の試合前のルーティンとか、祈りにも似ているかもしれない。
「雨の日には雨の音を聴き、雪降る日は雪を見て、夏にはその暑さを、冬には身の切れるような寒さを五感で感じて生きる」
一日一日、新しい日を味わって生きる。
日本らしい感性を感じる素敵な映画でした。