伝統芸能には、(今となっては、そして素人にとっては)よくわからないしきたりが残され、受け継がれている。「それって形式主義じゃないですか」と思わず言いたくなるが、「なんでもかんでも頭で考えるのはよしなさい」という言葉が沁みた。
最近、本も映画も絵画も音楽も分析的に解釈し、歴史化することで整理しようとしてしまうきらいがある。すなわち、すべてを言語化してしまうきらいがある。言語というのは不完全なものであり、心情を単純化してしまう。たまにはFilmarksに投稿せずに、ただ揺蕩えとけばいいのかもしれない。そして気が向けば書けばいいし、向かなければ書かなくてもいいかもしれない。