KK

日日是好日のKKのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.0
茶道
意味の無い所作に意味が生まれる
袱紗(ふくさ)っていうらしい、茶器を扱う時に用いる布。畳んで広げてまた畳む。なんの意味があるんだ??
「意味なんて分からないけど、こういうもの」
何でもかんでも意味を考えてしまう自分、多くの現代人もそのような脳になってると思う。

「形から入る」「頭で考えなくても手が勝手に動く」
頭で考えてるうちは、動きもぎこちなくなりそうだし、 お茶の先生とかはそういうの考えてないんだろうなーとは思うものの、そこに到達するまでには長い時間が必要なんだとも感じる。
お茶を知らない自分は、現代には少ない自然の音、静かな空間、落ち着いた所作、お茶の音、その場所の雰囲気でそう感じているだけかもしれないけど、樹木希林、黒木華のお茶を立てる姿を見ると、心が洗われるような、自分の心を落ち着かせるような、そんな気分になる。
大事な試験の前に、落ち着くためにお茶を立てる。そこまでになったら凄く楽しいんだろうけど、そのレベルに辿り着くまでには道のりは遠そうだ。

雨の音、風の音、四季を感じながら自分と向き合う。

「日日是好日」「一期一会」
その日にはその日しか出会えない。
毎日をどう過ごすかによって人生の感じ方はいくらでも変わっていく。
KK

KK