McGuffinマクガフィン

アクリモニー: 辛辣な復讐のMcGuffinマクガフィンのレビュー・感想・評価

アクリモニー: 辛辣な復讐(2018年製作の映画)
3.3
何がいいかって黒人が主役ってこと。
この手のサイコスリラーって白人が演じるのが当たり前だった。
90年代とか。
黒人が褒められるような演技って差別をテーマにした役柄とかに限られてた。
白人のジャンルに限定されていた内容をサラリと黒人だけで成立させている。

ある男にどんなに酷い目に遭ったか語り始める女。物語は大学時代から遡る。
舞い込む母親の遺産、🔋の価値が認められるタイミング。そう、全てはタイミングなんだよな。お金がある時とない時のタイミング、その時置かれている立場、感情。もう少し待てば、もう少し耐えれば、あの時ああだったらとかキリがない。

受けた仕打ちには耐え難いものもあるだろうけど、中には逆恨みもあるし、怒りをコントロールできれば生きやすくなるという教訓がある。とはいえ20年近く空虚な結婚生活は辛かったよね。

それぞれの人物が自分の物差しでしか判断していないからこそ悲劇が起きたね。

ニーナ・シモンが哀しく流れる。