ベタだけど涙😭
歌手を夢見る少女インシア（ザイラー・ワシーム）が、厳格な父に隠れてネットに投稿した動画をきっかけに、成功を掴んでいくサクセスストーリー。
ストーリーはベタすぎるほどベタで、終盤はご都合主義も目に余るけど、それでもなお盛り上げるところは盛り上げて、しっかり涙腺を刺激してくれるエンターテイメント性の高さは、インド映画の真骨頂。健気で可愛らしいお母さん、一途なボーイフレンド、姉想いの弟など、主人公を取り巻くキャラが立ってて話を盛り上げるし、アーミル・カーンはコメディリリーフ的な脇役ながら強烈な印象を残してる。
一方で、インド社会に根強く残る男尊女卑思想を、真正面から弾糾するメッセージ性の強さをも両立しているところがすごい。全体的にはコメディタッチなんだけど、DVシーンだけはマジで緊張感が走るし、そのおかげでベタなストーリーが地に足がついたものになってる。
