星降る夜にあの場所で

ドイツ・青ざめた母の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

ドイツ・青ざめた母(1980年製作の映画)
4.1
崇敬するIホール初代総支配人様 35

当時、戦地へ赴いた夫の帰りを待つ妻側の目線にたって描かれた戦争映画など観たことがなかったので衝撃的でした。
女性監督にしか描けなかったであろう秀作だったと記憶しています。
兵隊である夫が求めた妻と幼子を守りながら純粋に愛する人の帰りを待ち続けていた妻との食い違いに苦しみ続けた戦時下のドイツ人女性。
最後は自殺を考えるまで精神が崩壊してしまう。
戦時下の日本人妻にも置き換えられる重いテーマです。
娘が見ている前で連合軍の兵士たちに強姦された後、顔色一つ変えずに娘に言った一言が今でも忘れられない…

「戦勝国にとっては女も戦利品なのよ」

再鑑賞したい作品の1つ。