けーすけ

レイニーデイ・イン・ニューヨークのけーすけのレビュー・感想・評価

3.5
大学生のアシュレー(エル・ファニング)は学生記者として、有名な映画監督であるローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)にマンハッタンでインタビューをする機会を得た。アシュレーの恋人、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)はニューヨーク育ちでもあり、ついでに二人で観光をする計画を立てたのであった。そして当日、アシュレーのインタビューはすぐに終わるはずであったが、予想外の出来事が次々に起こり二人はニューヨークの街中ですれ違っていく事に・・・






タイトルから切ないラブロマンスかと想像していたらコメディでした。笑

アシュレーがインタビューをした監督は最新作映画に自信が無く「監督をもう降りる!」と行って逃亡。アシュレーは脚本家とともに追いかけ探すが、道中で脚本家の妻とのトラブルに巻き込まれ、その後は有名スターに出会い突如恋人になるというドタバタ。

かたやギャツビーはニューヨークデートを楽しみにしていたのに、アシュレーからは次々とリスケされてほったらかしにされるという憂き目に。




大スターから「彼氏はいるのかい?」って聞かれたアシュレーが「えーっと、うーんと、、今はそういう感じの人はいない」って答えたあたりに女性の恐ろしさを垣間見ましたね…。
まあ、僕も逆の立場になったら同じ事言ってる可能性はありそうですが(うん、仮にエル・ファニングから誘われたら断れない←)。


ほったらかされなギャツビーは仕方なく懐かしのニューヨークをふらつきながら、兄に会いに行ったり、昔の知り合いに出会ったりするのですが、本作ではこちらの方が本筋に感じました。

一番の見せ場は、ギャツビーが毛嫌いしている母親との確執について。
ギャツビーが幼い頃から母親は彼に対して、本を読む事や、ピアノの練習や勉強といった事を強要しており、その事に常に反発して生きてきました。
母親がギャツビーに対して打ち明かした秘密が彼の気持ちを変える大きなきっかけとなるのですが、僕も「おかーちゃん、カッケーな・・・」と刺さった部分でした。




魔性の女(笑)アシュレーを演じたエル・ファニング、『マレフィセント』シリーズではオーロラ姫をとてもキュートに演じてましたが、本作では少しイモっぽい大学生にバッチリなってました。着ている服のなんともいえないダサさが絶妙でしたね。


ギャツビー役のティモシー・シャラメというと同2020年日本公開の『ストーリー・オブ・マイライフ』がありますが、その映画からそのまんま役を続けて演じているような、、、笑
ちょっと猫背気味の憂いた感じがたまらん良さで、めちゃめちゃティモシーがシャラメしてるんですよ!!(意味不明な表現かと思いますが、分かる人には伝わると信じたい)

彼がピアノを弾くシーンや、ドーム型のビニール傘をさして街を歩く姿、最高でした。


そしてごめんなさい、ジュード・ロウ、最初まったく気が付かなかったよ…。




現代が舞台だけどどこか古典的な雰囲気もあり、ニューヨークの街並みも楽しめる面白い映画でございました。90分ちょっとで観られる部分も高評価です。


2021/01/20(水) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。
[2021-008]
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