けーな

レイニーデイ・イン・ニューヨークのけーなのレビュー・感想・評価

3.6
かねてより、私は、ウディ・アレン作品があまり得意ではない。好きな作品と嫌いな作品がある。好きな作品は、「ミッド・ナイト・イン・パリ」「マッチポイント」など。苦手だと思う部類の方は、ウディ・アレン本人が出演していて、ひたすら、ウディ演じる主人公が、喋りまくっているような作品。今作は、その嫌いな方の特徴を備えた映画だった。さすがに、ウディ自身は、この役を演じるには、年を取ってきたから、ティモシー・シャラメが、その役を踏襲し、喋りまくる主人公を演じ、ウディ・アレン節を炸裂させていた。しかし、ウディ・アレンではなくて、ティモシー・シャラメが演じているから、こんな雰囲気も悪くないなぁと思った。とても巧かったと思う。

それに、この映画には、ジュード・ロウも出ているから、点数がアップした。ジュードは、奥さんを寝取られる脚本家の役だったけれども、やはり、こちらも、喋りまくるウディ・アレン節を炸裂させていた。あ〜、それにしても、コミコンでジュードに会ってから1年以上経つとは。今や、あれは、奇跡だったな。あれが現実にあったことなのか、だんだん信じられなくなってきた…。

そして、何より、エル・ファニングが可愛いかった。セレーナ・ゴメスも出ている。娼婦のテリーを演じているのは、モデルのケリー・ローバッハ。余談だけれども、彼女は、ディカプリオの元カノで、今は、アメリカ最大のスーパーマーケットであるウォルマートの御曹司と結婚している。

ティモシー・シャラメ演じるギャツビーが、娼婦テリーと話すシーンの中に、いいなと思うセリフがあった。

テリー「時は過ぎるわ」
ギャツビー「エコノミークラスでね」
テ「どういう意味?」
ギャ「快適な旅じゃない」
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