けー

レイニーデイ・イン・ニューヨークのけーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく、すごく良かった。
この映画は、他の人に批判されたとしても、私は好きだと言いたい。

美しいピアノのメロディーに、ウィットの効いたセリフの数々。クスッと笑えるシーンが何度もあった。キスの話やお互いの恋人の揶揄、ワインの飲み方に、美しいピアノの旋律に乗る微妙な歌詞…

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ニューヨークの雨の中、
いろんな人の過去や現在の思いが交錯するお話。
映画界の人達は、登場人物の言葉を借りるなら″情熱的″。今への思いが強すぎて、とんでもない人達だなと思った…

ギャッツビーとチャンが正当に見えるのは、主人公達だからという訳ではないと思う。自分から過去や違和感に別れを告げたから。
一方で、アシュリーが悪く見えるのはなぜか。端的に見ると、情熱家達に振り回されたアシュリーは被害者のよう。私も憧れのスターに迫られたら付いていってしまいそうだから、気持ちは分かる。でも、そこで愛ってなんだろう?となる。嘘をついて、美味しい思いだけしようなんて、そうそう上手くはいかない。だからこその、ラストなんだと思う。(アシュリーの最後のセリフ、ひどかったな笑)

思い返すと、序盤からギャッツビーとアシュリーの噛み合わない感じは出ていた。アシュリーは新聞や映画界にお熱。ギャッツビーは、アシュリーとのことばかり。お互い、話を聞いているようで自分のことばかり。その綻びが、ニューヨークの水溜まりに映し出されただけのこと。

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″ 現実は夢を諦めた人の世界よ″
というセリフが刺さった。
けー

けー