乙女のはにかみ

レイニーデイ・イン・ニューヨークの乙女のはにかみのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

レイニーデイ・イン・ニューヨークの鑑賞後、あまりの衝撃にずっと本心状態だった。この作品に出逢うことができて本当に良かったです。
余韻がずっと残っていて書きたいことがごちゃごちゃになっているため箇条書きで。

・主人公ギャッツビーは母親に対して反抗心や認められたいという複雑な感情を持っている。もしかしたらアシュリーと付き合ったのも"好きだったから"という理由ではなく、彼女なら母親に"認めてもらえる"という理由かもしれない。

・最後にチャンを選んだのがとても良い。母親に認めてもらうという気持ちが常に視野に入っているギャッツビーだったが、そういうのを全く気にせず感情のままに運命の出逢いを選択するのが最高。"恋人たちは6時に待ち合わせ グランドセントラル駅の時計の下で"の通りに再開するのが本当にロマンチックでオシャレ。とにかく大好き。また、ギャッツビーの成長も感じ取ることができる。
(個人的にチャンの飾らないところがとっても好き)

・心情表現がとにかく凄い。ギャッツビーとアシュリーの微妙な価値観の違いや性格のずれ、すれ違う様子が巧妙に描かれている。特に終盤の馬車のシーンはお互い目線や表情などで心情が繊細に表現されていて見どころだと感じた。(天気で心を表現するのも素敵)

・雨模様の空にギャッツビーは"充実感がある"と気に入っている様子だが対してアシュリーは"曇天なんて"と気持ちが下がっている様子。他にもギャッツビーは雨が降っているシーンが多く、アシュリーは晴れのシーンが多い。
アシュリーは雨まで味方につける上、一夜で3人の才能ある男性から心や体を求められ認められるという夢のような出来事まで手に入れることができた。

・とにかく映像全てがオシャレで雨の日のニューヨークが綺麗に美しく描かれている。自分は雨が降っていると少し気分が下がってしまうタイプだが、この作品がきっかけで雨の日も悪くないなと思える気がした。

・ティモシーシャラメがとても美しく、常に絵画のよう。ピアノを弾きながら歌うシーンが本当に素敵。



☁️好きなセリフ☁️

「これは映画じゃなく現実だ」
「現実は夢を諦めた人の世界よ」