すべてが愛おしかった。
NYの街、雨、恋、タバコ、ピアノ。
ため息しかでなかった。
雨が降ると恋人は離れていくのに、代わりには…。街角で誰かとばったり会って恋に落ちたり別れたり。小さな街だから目まぐるしくドラマが巻き起こる。それは雨が降るとより距離は縮まり、より展開は加速する。
ウディアレンは数本しかみてないけど、
今までの作品の集大成のような気がした。
彼はNYと恋とジャズをこよなく愛してる。（あと若い子も笑）それがこの映画にはほんとつまってた。一貫性に脱帽だよ。
彼の撮るNYはもう現代的じゃなくて、オールドいやもはやビンテージかもしれないけど、映画を見て街に憧れを抱かさせてくれるのはほんとに素晴らしいと思う。
NYはおしゃれで面白いことがおこる街。はあ〜素敵だなぁて行ってみたいなて想像するとき、現実はうんこでも幸せなひと時になる。
しかし、ウディの年齢的にもこれがコロナ前に撮られてほんとによかったよ。
今撮影できなさそうだしね。
ほんと、人と距離をあけちゃドラマも起こらないし、マスク姿も絵にならない。
はあ、早くマスク取りたいものだよ。
そして、今怖い雨が多いから、
どうかこの映画みたいに、雨の降る日時計台に６時。誰か待っててくれたらいいなって、想像したら気持ちが明るくなったから凄いよ。ずっと映画の余韻に浸ってる。
ほんとロマンスをありがとう。
エルファニングのまばゆい笑顔。
ティモシーシャラメの素朴な歌声。
すべてが愛おしい作品でした。
