LuckyMOTOMIYA

真夏の体温のLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

真夏の体温(2017年製作の映画)
3.0
2017年、リズ・W・ガルシア監督・脚本によるロマンス・ドラマ。

ニューヨークの大学で学ぶキャサリン、ニューイングランドの田舎町に帰省して地元で暮らす親友アイリスと再会、しかし二人はともに、もう一人の親友メイを亡くした4か月前の自動車事故の記憶に苛まれていたのでありました。心の傷を埋めるかのように二人は…云々、といったお話。

アイリスを演じるのはジュノー・テンプルさん、キャサリン役はジュリア・ガーナーさん、お二人とも魅力的な女性でいらっしゃいますが、脚本、演出がお二人の素晴らしさを存分に引き出しているかというと、かなり疑問が残ります。

アイリスさんは卒業論文の指導教官と関係を持つわけですが、この既婚者の先生がこっそりとしたためたポエムの小っ恥ずかしいこと、気持ち悪いこと。

他方、キャサリンさんも外形的には同様の体験を重ねるわけですが、こちらは深刻、フロイト先生が喜びそうな深層心理。

二人の女性の非対称性がテーマとなっているように思いますが、描き方が極めて抑制的なものですから、エロティシズムを謳いながらもお宝映像無しでハイ、オシマイとなってしまうかも知れず、良い塩梅とは事ほど左様に難しいものでございます。
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