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背信の1sseiのレビュー・感想・評価

背信(1937年製作の映画)
3.5
フランス語のみ、字幕なしで見たので正直台詞は全くわかってない。事前にあらすじは読んだので話の流れはわかったと思うのだけど…

祖母の死で天涯孤独となり、金銭的にも困窮してしまった女学生。困り果てていた彼女に友人が提案する。
娘と生き別れたお金持ちのおじさんがいる。その生き別れた娘になりすませば、お金には困らないんじゃない?
主人公は罪悪感を感じつつも背に腹はかえられぬ。男に会いに行ってみることに。

「記憶」というのはその人にとって絶対的なものだが、実はいとも容易く土台が揺らいでしまうものでもある。自分の頭で容易く補正され、加工され、上書きしていってしまう。

結末には驚いた。
そこには夢見る男と、それに付き合う女性の諦観が見える気がする
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