実在のイギリス人写真家ダン・エルドンの生き様を描いた映画。
あの「ブラックホークダウン」で描かれたモガディシュの戦いの数ヶ月前、ソマリアで命を落とした若きカメラマンがいた。
この映画で初めて存在を知ったけど、その最期が何とも言えぬ感覚。
前半は学生で貧困国への支援に向かうダン。
友人や妹、恋人を伴ってある意味旅行気分はあったと思う。
しかしその場で残ることを決意し、危険な場所へも平気で乗り込んでいく勇気。
いや、それはもう勇気とはかけ離れたものなのかもしれない。
演出がかなりポップで、後半の重さと若干かけ離れている気がしないでもない。
そこは評価の分かれるところでは。
劇中でも言われてるけど、報道陣だからといって誰もが中立に扱ってくれる訳じゃない。
時に標的にされ、人質にだってなるかもしれないし、それこそ流れ弾や爆撃に巻き込まれるかもしれない。
でも世界の片隅で起きている凄惨な出来事を知ることが出来るのは彼らのような命懸けで戦場に赴くジャーナリストがいるから。
恋人のシバが言うように、誰もがダンのようになれるわけじゃない。
ある意味、どこか頭のネジが外れているのかもしれない…。