松原慶太

へそくり社長の松原慶太のレビュー・感想・評価

へそくり社長(1956年製作の映画)
2.5
正編のみ鑑賞。「社長シリーズ」第一作。正確にいうと、この前の源氏鶏太原作の「三等重役」がルーツではあるのだけれど「森繁が社長に就任したこの作をもって第一作とする」ことになっているしい。

とはいえ、森繁は中途半端に痩せて二枚目半ふうだし、三木のり平の口数も少ない(!)。つまり喜劇としてのフォーマットが、まだ出来上がっていない。

ところで、なぜ三木のり平の出番が少ないかというと、彼はもともと出演者ではなく、たまたま宴会シーンでドジョウ掬いを踊らねばならなくなった森繁が隣のスタジオにいたのり平を引きずりこみ、そのままレギュラーにおさまってしまったため、らしい。たしかに、このドジョウ掬いは面白い。
松原慶太

松原慶太