おもち

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷のおもちのレビュー・感想・評価

2.4
 実在する幽霊屋敷が元ネタの物語。ヘレン・ミレン主演。
 ホラー・オカルト界で知らない人はいないアメリカのウィンチェスターハウス。24時間常に屋敷を増築し続けるウィンチェスター夫人の精神鑑定のためにある医者が赴くが、夫人がおかしいのではなく屋敷がたしかに呪われていた。
 ネタがネタなだけにやっぱり作る側のハードルはぐっと上がってる気がする。実際はそこまでホラーホラーしてるというより単純にミステリー、それを強引に呪いにさせてホラーに仕上げたなという感じ。実在する思わずぞくっとする奇妙建築はあまり出てこないし、精神科医はお酒と麻薬の依存症。ホラー演出も基本的には怨霊フラッシュだけで後半慣れてきてしまうし、ポスターのように増築し続けないと死ぬわけでもないのでちょっと残念ポイントは多め。
 後半には主役となる怨霊が出てくるけど、これがまたすごい角度からの恨みかたであんまり感情移入はされずにTHE悪霊だった。人を殺す武器を作る会社なので何かにつけて呪いと思わざるを得ないと思いきや本当にガッツリ呪われてるとは。
 ホラーとしては台詞が多めでちょっと切ないしっとりしたストーリー、そのあたりを楽しめるかどうかで評価は変わってきそう。怖いもの観るぞと思って観始めるとちょっと肩透かしを食らうかも。元ネタ知ってればちょっと嬉しいぐらいに割り切って挑むのがオススメッ!
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