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ヘドローバのtaigaのネタバレレビュー・内容・結末

ヘドローバ(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

はい最高。
年始めは最初ッから何も考えず楽しめる、ずっと観たかった映画。小林監督の映画はほぼ全部好きです。
(ダントツは「孤高の遠吠え」)
鼻につく良識を不謹慎と暴力とリアリズムで、とことん煽り殴り笑うので、無理な人は無理。理屈の解像度が5Pixelくらい。パワーと勢いの未点検型ジェットコースター。「『無理な人』は(自分達にも)無理」、と、作り手の声が聴こえてくる。イケる人にはお腹一杯の内容だった。
終始アドレナリンが出続けるという意味では「マッドマックス怒りのデスロード」と変わらないので、アドレナリンが出続ける仕組みは、かけた金の量によるものではないことが分かる。
役者はどの方も素人感があり最高なのだけど、基本笑ったのは(モザイクありのDVD版で、見間違いでなければ1カットモザイクを外された?)子役だった。
前にイベントで聞いた監督のゲリラトークやインタビュー映像を見ていると、流石にここで詳細は書けないものの、この映画を合法的に観られる安堵、悦びを覚える。
というか、いい意味でのホームビデオ感や学園祭のノリのせいで、共犯意識をうえつけられ、自分が捕まらないか気が気でない。

愉しい作品だった。
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