YukiBan

恋は雨上がりのようにのYukiBanのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.5
洋ちゃん…。めっちゃいいおじさん演じてらっしゃるやないかい!!!
レストランの店長でありながらお客さんに謝りまくってるために同じ職場のバイトさんやパートさんにナメられてるけど、裏では離婚した奥さんとの子の面倒をみたり、小説を書くという自分のやりたいことをちゃんと持っているし、誰に対しても優しい。あと清潔感あるね。

おじさんと女子高生の恋愛という下手したら気持ち悪い作品になっちゃいそうなところを、洋ちゃんが爽やかおじさんであることと、ときたま挟まる陸上パート、疾走感のある音楽で、なんだかとてもいい青春映画を観た気持ちになったよ、おじさんは。

小松菜奈さんの見た目と雰囲気が去年すきになったMTFのろうあ者の方と似ていたので、若干洋ちゃんに嫉妬した笑
洋ちゃんが詩的な言い回しをするとき、元々のキャラと違和感あってなんかこそばゆかった笑
で、洋ちゃんの学生時代からの友人役で戸次さん出てきた時は「チームナックスじゃねーか!」と叫んでしまったよね。おじさん、家で観ていてよかったよ。

洋ちゃんは、恋心をぶつけてきた小松さんに対しては僕たちは友人だとちゃんと「大人」として接し、いつまでも昔の関係に戻れて本音を語れる戸次さんに対しては「同級生」として接していて(と戸次さんに気づかされて)、しっかり役割を変えられるおじさんなのであった。

他の登場人物たちもよかった。
清野さんは洋ちゃんの優しさを裏付けてくれ、小松さんを陸上に舞い戻してくれた。
ちょっとチャラいバイトリーダーは小松さんが興味ない男性に対してどう接するかを見せてくれ、最後は小松さんの背中を押してくれた。
お局的パートのおばちゃんは洋ちゃんの悪態ばかり表でも裏でもついていたけど、そのじゃじゃ馬精神で洋ちゃんの小説を読み、関心する笑みを浮かべることで、洋ちゃんにも見どころはあると思い直してくれ、洋ちゃんの小説は凄いことを示してくれた。
山本舞香さんは強力なライバルとして小松さんを陸上に舞い戻すためのカンフル剤になってくれた。
前髪長いDKくんは、小松さんが走るパラパラマンガを描いてくれた。彼は実は小松さんが走ってるところが1番すきだったんじゃないかなあって、おじさんは思うよ。

いい青春映画だった。世のおじさんたちは勘違いしないように。
YukiBan

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