キャッスルグレンギャリ

リヴァプール、最後の恋のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

リヴァプール、最後の恋(2017年製作の映画)
3.8
U-Nextで鑑賞。
アネット・ベニング様の作品を見たくなり、本作を選択。
明るい恋愛物かと観始めたら、最初から重くてつらい内容。

物語は主人公のふたりが出会い付き合っていた頃と今を行ったり来たりしながら進みます。
思い出なのか、今なのか、見分けるヒントになるのが、アネット・ベニングの「皺」。
彼女こそ男優の相手役としての主演女優ではなく正真正銘の主演女優だと思います。
早くオスカーを取ってほしい。

グロリア・グレアムの存在は本作ではじめて知りました。
本作のエンドロールの近くで彼女がオスカー受賞のシーンが流れます。
ライバルは「雨に唄えば」のジーン・ヘイゲンだったのですね。
このジーン・ヘイゲンもグロリア・グレアムと同様50代の若さで亡くなっています。
グロリア・グレアムは生前4回結婚し夫同士が父と息子の関係という、破天荒な恋愛をしながら、最後の恋人のお陰で美しいラブストーリーのヒロインになれて、良い人生を送ることができました。