真っ黒こげ太郎

カンフー・トラベラー 南拳の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

2.6
エイリアン武器が効かなくて勝てないお…

だから、カンフーで対抗するお!

って待てwどうしてそうなるw



西暦2147年の近未来。
凶悪なエイリアンの侵略により、人類は滅亡の危機に瀕していた!!!

ロボット兵士達が前線に立ち応戦するも、既存の武器や兵器では全く歯が立たない。
しかし、ロボット修理センターの技術員であるチェン・フーが繰り出すカンフーがエイリアンに通用することが判明!(えっ?)

軍はロボット兵士にチェン・フーのカンフーをプログラミングすることを提案するが、(ゑ!?w)、チェン・フーの腕は落ちており、カンフーの伝承者も途絶えていたのだった。
そこで軍はチェン・フーそっくりなカンフーロボットを作り、カンフーの技や極意をチップに記録するために、カンフーロボットをカンフー全盛期の時代に送り込むのだった!(えぇ!?w)

…何じゃこりゃ!?



異星人との闘いに勝利するため、過去に遡りカンフーの奥義を会得するために奮闘するロボット戦士の戦いを描いたカンフーアクション。
何でも、中国の動画サイトの出資作品らしい。(よく知らんが。)

正直ノーマークだったのだが、何か設定が凄いぶっ飛んでる上に、主演のタイガー・チェンさんが気になってる格闘アクション映画に出演していたのが気になり、鑑賞してみました。
(ついでにその気になってる格闘アクション映画ですが、めでたく劇場での日本公開が決まりました!!!!!!!!!!!!
近所では公開してくれないかもしれませんが(涙)、ここは素直に日本配給してくれたことを喜びましょう…。)


まぁそれは置いといて肝心の内容ですが、正直イマイチ!www
ストーリー自体は「ターミネーターシリーズ」や「Returner リターナー」等で描かれた「未来をどうにかするために過去に行く」的な話にカンフー要素をぶち込んだようなお話。


しかし、上記のあらすじの時点でツッコミ所満載!!!w
兵器効かんのに、カンフーは効くんかい!www
しかも技術をチップに記録て!www

オマケに主人公のロボは人を殺すと自爆しちゃったり(エイリアンも同様…ってダメじゃん!w)、ホログラムのボタン一発で感情手に入れちゃったり、肝心のチップを未来まで保管する方法が雑だったりと、突っ込み所満載!!!wwwwww

しかし、過去にタイムスリップしてからは、意外にも真面目な歴史カンフー物になっており、ぶっ飛んだシーンは少な目になる。
全体的にはこの修行がメインになるのだが、ここら辺のドラマがそこまで面白くなかったりする。
つまんねぇわけじゃないが、平凡っていうか。
一応、未来からの刺客が来たり、戦争が勃発したりはしているのだが。

肝心の格闘シーンも動き自体はいいのですがエフェクトやカット割りが多すぎるせいであんまり迫力がないのは残念。
主演の人はスタントマン出身なのに、どうにかならんかったんだろうか…。


ただ後半、未来からエイリアン側の刺客が現れ(「ターミネーター2」のT-1000的な人、液体金属化はしないが。)、カンフーバトルを繰り広げるのですが、ラスト35分前からのカンフーアクションは意外と良かったです。w

相変わらずカット割りは多いし、ネタを上手く使えてなかったりはしますが、CGを使うシーンが少ない分、格闘戦がちゃんと展開されるようになったというか。
ラストバトルはCG多めだったものの、展開のお陰である程度誤魔化せてはいたのが良かったです。w


そんなこんなで映画としてはイマイチですが、見どころ自体はあるので、ネタ映画として観ればまぁそれなりに楽しめはするんじゃないでしょうか。w

なお、続編もあるのだが、そっちもイマイチそうだなぁ。w