Yukiko

ウイスキーと2人の花嫁のYukikoのレビュー・感想・評価

ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)
3.9
2022年8月30日
『ウイスキーと2人の花嫁』 2016年イギリス制作
監督、ギリーズ・マッキノン。
この監督さんの最新作『君を想い、バスに乗る』2021年制作
は、皆様のレビューを読むとなかなか良い映画のようだ。
只今、上映中。

第二次世界大戦中。スコットランドのトディー島。
ウイスキーの配給が止まった。
島の郵便局長ジョセフ(グレゴール・フィッシャー)の2人の
娘はそれぞれの恋人と結婚の予定だが、島の住民から
ウイスキーなしでは結婚式をあげられないと反対される。
ある日、島の近くで貨物船が座礁する。
船内には5万ケースのウイスキーが積まれていた。


スコットランドのエリスケイ島で起きた、貨物船
SSポリティシャン号が座礁した事件をもとに、コンプトン・
マッケンジーが1947年に「Whisky Galorel」という小説を
書く。それを1949年映画化。
それをリメイクしたものが今作。

ワゲット大尉一人が悪者?
仕事に忠実で真面目過ぎ、融通が利かないところが難点。
でも、そういう所奥様はよく分かっていて、心広く、うまく
旦那様を操縦している。
ワゲット大尉の生真面目さが面白かった。

パブの店主が役人に告げてしまった点、なんでや?と思った
が、店主の言い分、「収入がなくなった」・・・・
店主にしてみれば、だた酒があるということは、お店に客が
来なくなり、収入がなくなるよね。
店主の事も考えなければ・・・

島の学校教師のジョージの母親。
結婚しようかという年齢の息子を、未だに縛り付けている。
その母親役を成りきりで演じていた。秀逸。

島の郵便局長役のジョセフ。
大きな体に、巣立って行く娘2人へのたっぷりな愛情と、
寂しさを上手く演じている。
娘役2人も爽やかさがあって可愛らしい。

話はおもしろいし、どの役者も成りきりで演じていて、
おまけに実話。
コメディー要素ありの映画。

でも、うまくいき過ぎじゃない?
皆で渡ればこわくない! 一致団結の強さか。
Yukiko

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