たむたむ

べー。のたむたむのレビュー・感想・評価

べー。(2016年製作の映画)
3.2
『ベイビーわるきゅーれ』の坂本裕吾監督による初期短編作品。「第8回学生残酷映画祭」で見事グランプリと観客賞をダブル受賞し、あの白石晃士監督を嫉妬させたという快作に、興味が湧いて鑑賞。

千春と祐樹、互いが共有する秘密の悦楽を偶然友人・陸斗に知られてしまったことから、2人の生活バランスは大きく崩れていく。殺戮と暴力の連鎖のなか、2人が最後に下す決断とは。

これが当時若干20歳だった学生が、制作費たったの3万円ほどで撮った作品と考えると恐ろしい。
冒頭のシーンとシンクロするかのように、突然、頭を殴られたかのような衝撃が走る。

多用される長回しや、トイレでの血みどろバイオレンスシーンは目を見張るものがあったし、ラストのタイトル回収シーンも、なかなか切ない余韻を残す。ただ、好き嫌いは分かれるはず。
個人的に若さの暴走を描いた作品が余りハマらないので、もしかすると阪元監督とは余り相性が良くないかも知れないなぁ(´・_・`)

毒殺シーンの吐血は、血糊を混ぜたホンモノのゲ○らしい。そこまでリアリティを追求するとは(^^;;
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