【国を超えた友情の先に平和はあったのか?】
北朝鮮に潜入した韓国スパイの嘘のような本当にあった話。
かつての冷戦でもそうですが、この種の諜報戦は長期化すると、
本来の国と国との水面下の争いでは無くなります。
組織を担う職員たちの身分、地位を保全するために虚実の争いを生み出し続けるスパイゲームへと様変わりします。
そしてその犠牲になるのは常に「現場の兵士や庶民」です。
所詮、人間なんて自分が一番かわいいですからね~
でも今作は、南北の2人の人物が体制の利害を超えて、
我が身の危険を冒しながら
『個人のモラルに従う行動を貫く大切さ』を教えてくれます。
その姿を見て、実際に南北間でこんな男たちの熱い友情があったのかと思わず涙します。
ただ、こういう信念の人が南北どちらにも確かに存在するにもかかわらず、
二十年後の現在も未だに韓国、北朝鮮の分断の溝が終息しない現実は虚しい、、、
実話なので「ミッション・インポッシブル」のようなアクション満載のスパイ映画を期待してる人は拍子抜けするような内容ですが、
重厚でリアルな諜報戦を観たい方に是非オススメしたいです。