kuu

ブラザーのkuuのレビュー・感想・評価

ブラザー(2017年製作の映画)
4.0
『ブラザー』
原題 부라더
製作年2017年。上映時間102分。
えぇ~ジャケ写真ないんやぁ。
今作品は韓国の人気創作ミュージカル『兄弟は勇敢だった』を映画化したコメディ作品でした。
個性的なキャラ兄役のマ・ドンソクと、弟役のイ・ドンフィ、兄弟が起こした交通事故により記憶を失ったってぬかす謎の女性役をイ・ハニ。

主人公のイ兄弟は、よくありがちな犬猿の仲。
兄のソクポンはトレジャーお宝発見にうつつをぬかし借金を重ね、
弟のジュボンは会社に残るために先祖の土地を売っ払おうと画策していて、父ちゃんの葬儀の場でも衝突。
初っぱなからガキみたいに髪の毛引っ張りあっての衝突は笑えるが、何かに衝突すり。
観てる側は笑えても実際なら焦るやろなぁ。何かと対立しつつもこの状況を兄弟はどない乗り切るか。
そして、兄弟はアクシデントを通して家族の秘密を知ってゆく。

今作品は、結局のところソクボンとジュボンが家を出たんは当然のことのようやけど、彼らが知らなかった以上に家族には多くのことが起こっとったんが分かり、彼らは多くの事実を知らず父ちゃんを判断しちまっとった。
そんな散り散りになってもた家族の修復が中心っす。
兄弟の絆が修復され、各々の儚い夢や目的は崩れていく。
知らず知らずのうちに家族の歴史についての真実知っていき、協力していかなきゃならない。 
その一方で、奇妙な女性にも対処しなきゃならない。
彼女は記憶を失ってるみたいやけど、何故か兄弟それぞれに貴重な情報を持っとる。
脇役や役者までもが最高です。
刑事である従兄弟と、都会に憧れる奥さん、儒教の教えを入り混ぜ話す年老いた親戚、マ・ドンソクの2人の教師の友人、現れて怪しい僧侶。
どれもこれも、とにかく笑えました。最初は混乱していて、あちこち話が散らばってるけど、徐々にピースが合ってくると、どんどん良くなっていきたかな。
他の優れた韓国映画と同様に、
喜怒哀楽すべての感情を味わうことができたし、良い作品だと思います。
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