父の真意や如何に
疎遠だった父親の葬儀に向かう仲の悪い兄弟が道中うっかり女性を轢いてしまい、記憶喪失だと言う彼女の手助けや一家の跡取り関連でバタバタするお話。
皆大好きマ・ドンソクが発掘ばかりで借金しちゃうダメ兄貴役で出演しているコメディ映画です。
元ネタは韓国で人気のミュージカルだそうですが、今作にはミュージカル要素は無いです。
ざっくり言うと子どもの頃からずっと仲の悪い名家の兄弟が、色々な事を通して仲直りしていく内容です。
見た目も正反対で中身マブリーな兄ソクポンと、完全にインテリ系眼鏡弟のジュボンの対比もコメディらしくて良い。
ソクポンはあの記憶喪失の女性に実家に金の仏像が埋まっていると伝えられ必死に捜そうとするも、ジュボンはジュボンで勤めている建設会社が高速道路を設立する為実家のある土地を売ろうとしていてここでも噛み合わずコミカルに喧嘩。
まぁ今回のマブリーは人外パワーの持ち主って訳でもなく、普通にちょっと力持ちおじさんくらいの印象ではありましたが。
そう言えば「犯罪都市」でもマブリーと共演していたホ・ソンテも胡散臭いお坊さん役で出ていました。
コメディ映画なんだけど、正直そんなに笑える作品でもなくてそこが残念。
ただ神出鬼没で二人をかき回す女性は、段々と違和感があるのに気付くと…みたいな仕掛けになっていて途中で正体が分かる人もいると思いますが、そこから父の秘めた想いが明かされるシーンは普通に泣いちゃいました。
終盤は兄弟二人で協力してある行動を起こすんだけど、ソクポンだけ弟のパッツパツのアヒルパーカーを着たままなのが可愛い。
めっちゃ良かった訳では無いけど、名家の人間だからと言って作法や技能を強制される事への反発、一人で抱え隠し抜いた秘密を通しての不器用な家族愛にしっかり泣かされたので観て良かったとは思いました。
マブリーファンもうんこをめっちゃ我慢する兄貴が観られる事だしチェックしてみても良いかも。
