ヤベヒロシ

エンテベ空港の7日間のヤベヒロシのレビュー・感想・評価

エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)
3.2
ウガンダのエンテベ空港にて、ハイジャック事件の行方と顛末。1日1日を丁寧に描く。(1日ごとはやや過剰な気もしたが)

犯人たちの気持ちの移り変わり、煮え切らないイスラエル政府など見所は多数ある良い映画。

なのだが、
本作最大の残念ポイントは、無駄に芸術性を出そうとして、冒頭からまるで映画最大のモチーフのように、内容と全く無関係な謎な意味不明なダンスシーンを多く流すところ。冒頭だけならまだしも、盛り上がりそうなところで度々挟み、更には一番盛り上がる7日目に至っては、むしろダンス映画なんですばりに半分くらいはダンスシーンを混ぜてくる。サブリミナルのようで本当に気持ち悪い。

なんなんあれ?この映画に誰が求めてるんだ?ドン引き。
エンドロールにいたっては、ダンスのみ。クセがすごすぎて唖然。まじでいらねえ。ドキュメンタリー性の強い映画にくだらない演出を入れて事件の描写から逃げるなと。

意味不明なダンスシーンはあまりにクソだが、それ以外は本当に良く出来ていて、緊迫感も良い。アミン大統領の愚鈍さもニヒルな笑いを生む。

監督はインド映画の変な影響でも受けたんだろうか?
とにかく意味不明なあのダンスシーン除いたディレクターズカットがでるなら、大変良い映画かと思う。
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