ねこまるキャット

Love,サイモン 17歳の告白のねこまるキャットのレビュー・感想・評価

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)
5.0
『同性愛』×『純愛』
ゲイである事を隠し、学園生活を送る主人公が、メールを通じて匿名相手に自分をさらけ出し恋する映画。

LGBTがテーマの映画にがっつり感情移入した事ない自分ですが、これはめっちゃ好きでした。

ただの純愛映画ではなく、幼馴染み、友人、家族、人との"繋がり"をかなり繊細に描いているので、様々な視点から感情移入出来るかと思います。

こういう類の映画では、カミングアウトが結構見せ場ですが、そこも一回限りではなく一工夫あって良かったです。

同性愛に限らず、映画でも現実でもなんでもそうですが、自分をさらけ出し、それを理解し、人が受け入れてくれる瞬間というのは美しい。

絶対的な信頼、人との強い繋がりというのは、そう簡単には出来ないものだという事は、年々感じてしまいますが、そんな強い繋がりを見て、涙を流せる素敵な映画です。

作中の皆と"LOVE サイモン"という感情がリンクした一体感が最高。
ちょっと電車男みたいな団結感。

それぐらい主人公に感情移入して、応援したくなります。
改めて、自分に正直に生きていこうという良き影響を受けられます。

同性愛の純愛が、学生の思春期によってより美しく見えるので、青春の甘酸っぱさを経験したい方にオススメです。

未鑑賞で興味があれば是非🐈