かわうそ

沈黙、愛のかわうそのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙、愛(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

中盤でどんでん返しがある!

けど「実は運転手が犯人でした」とか「実は実はそれは狂言で、本当は会長が犯人なんだけど保身のために押し付けたのでした」って、どんでん返しと言うよりも、取ってつけたような「実はこっちが真犯人でした×2回」にしか見えない。
もうちょっと上手に伏線を張っておいてくれれば「ええ~?」って思えたのにな~
と思いながら観ていたら、「実は実は実は娘を守るために。。」以降の終盤はわりと良かった。

ラスト30分はお金のなせる業なので、本当ならスカッとするようなどんでん返しの種明かしになりそうなものだけれど、なんかこう、、、やっぱり無理はありますよね。
娘が「(防犯カメラの映像に写っていたのは)自分じゃないのは分かってる」って言ってましたけど、警察だってそれくらは見抜くんじゃないかな。。
と思いつつも、重要な裁判中に「出張でタイに行く」という違和感とか、ゴーゴーバーでの会長の必死な表情とか、そのあたりの種明かしが切なくて良かった。

チェ・ミンシクがずーっとツラそうな表情で演技を続けるのだけれど、最後にユナ役の中国人に在りし日のユナを重ね合わせるシーンは、ちょっと良すぎる。

しかし、いつもながら、日本語タイトルがダサすぎる。
原題通り『沈黙』だけででよかったのに。
遠藤周作のやつとの混同を避けたんですかね。もったいない。
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