LEGION

オーバーボードのLEGIONのレビュー・感想・評価

オーバーボード(2018年製作の映画)
3.5
記憶を失った金持ちの男性と貧乏で3人の子を持つ女性の恋愛模様を描いた物語。物語冒頭では主人公の女性が可哀想だと感じ、物語中盤では記憶を失った男性が可哀想だと感じる。映画の中で一貫して誰かが不幸な目に遭っているが作品として見た時、暗さが目立たず前向きな作品に仕上がっている。ストーリーとしては少し無理があるが、それを感じさせない程の緩さと笑いのセンスでカバーしていた。コメディとしては「記憶を失った男」を上手く活かした作りに統一してその中に多種の笑いを用いていたから飽きずに見ることができた。
男性は記憶を失い、金持ちの生活から貧乏暮らしの生活へと移り変わる。通常なら一度しか歩むことができない人生を2度経験することになった彼は世界の広さを知ることになる。二つの異なる境遇でそれぞれ生活することによって、物事を対局である二つの視点から考えることができるようになる。人間に一番求められる力は全員が納得する考えを提示する能力だと思う。
お金と愛どちらを選択をするか?と問われれば人によるかもしれないが自分ならお金と答えてしまう。ただ人間らしさを象ってくれるのは愛だと思う。そう簡単に選択することができない愛を選ぶことがどれだけ人生を真っ当に生きるかを示してると知った。
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