鮎

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの鮎のレビュー・感想・評価

3.4
自信を持つことで自分は強くなれる。
周りにも優しくなれる。

はじめは「やべぇ奴(笑)」って
嘲笑していた周りの人たちすらも
巻き込んで引き込んでいく力を
見せつけられた。

そのままの自分で良い!
自信を持って!
というメッセージ性よりも、
自分を受け入れることによって
相手のことも受け止められるようになる
というメッセージ性が
込められていたと思う。

「見た目がいい人は苦労しない」という
ある意味での美人への過大評価をして
見た目にこだわっていた主人公が、
ポジティブになることによって
綺麗で完璧に見える人にも
コンプレックスや悩みがあることを
知っていく姿が印象に残った。

日本という国では
自己評価の高さが
周りにウザがられたり
控えめな方が良しとされたりするので
もしかしたら
「なんだか苦手だなこの映画」
って思う人もいるかもしれない。
なんなら私自身も
「この主人公すーごいなァ…」と
引くぐらい圧倒された部分はある。

だけど、個人的にはこの
「どう?私魅力的でしょ!?」という
自信満々なスタンスが新鮮で、
羨ましさすら覚えた。

観賞後、
「自分のことすこしだけ
認めてあげてもいっかな」
と思えた。

ネガティブ拗らせた大人(私がそう)や
周りからの評価にうんざりしている人に
ぜひ見てほしい。
鮎