映画の公開前、容姿に自信のない主人公が頭を打って自分を美女と思い込み始める、というプロットに相当大きなバッシングが集まったのを知っていたので、ヒットかミスか、どちらにも振り切れない複雑な気持ちで鑑賞に臨んだものの、観てびっくりこれは100パーセントのヒットだった。歴史ある米製ロマコメの王道の枠組みの中で本作は’outer beauty'と'inner confidence'のジレンマに綺麗事に走ることなく正面からタックルして、見事な答えを提示する。陳腐な言い方になるけれど、「観て元気をもらえる映画」とはきっとこういう作品のことを言うんだと思う。こういうchick flickもっと増えないかな。
