香港にそびえ立つ世界最高の240階建てビルが突如火災に見舞われ、ビルに取り残された家族を救おうと、ひとり奮闘する父親を描いたパニックアクション作。
CGとは云え、超高層ビルと火災という危険な場面の連続と『上海から来た女』や『燃えよドラゴン』で有名な “ミラー・ショット” を上手く取り入れ、何よりドウェイン・ジョンソン演じるウィルの頑張る姿を応援したくなる。
そんな彼の頑張りをよそに『MEG ザ・モンスター』同様、終始目につく中国資本がどうも気になるところ。
日本がバブルに浮かれた時代、日本人オーナーのナカトミ・ビルが襲われたのは遠い過去の話で、今や中国を持ち上げるハリウッドに失望と不安を感じるのは私だけだろうか。
ジョンソンには申し訳ないが、名作『タワーリング・インフェルノ』や『ダイハード』などのパニック映画には遠く及ばない。
271 2020