とり

スカイスクレイパーのとりのレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
4.5
たいして期待せずに見たらめっちゃ面白かった!
ロック様をおなかいっぱい堪能できるしアクション映画としてもなかなかの出来。
手負いのクマ大暴れ感があるのもいいです。

過去の映画の色んなシーンのつぎはぎっぽさはありますが、上手く落とし込んでいるので純粋に楽しめます。
ビル火災はタワーリング・インフェルノと似たショットが多いし、燃えよドラゴンの名シーンもあり(どちらも香港!)、お約束のめちゃ痛そうな自分で傷の手当、クリフハンガー的な場面てんこもり。ありえねー!のオンパレードが楽しい。

極めつけはトム・クルーズのミッションインポッシブル、ゴーストプロトコルでも有名なブルジュ・ハリファ。対抗心むき出しです。
冒頭からこのビルより高いんだと得意げに主張。
ロック様の動きも完全にパロディが入ってます。トムが最新テクノロジーを駆使するのに対し、ロック様は昔ながらの根性一辺倒。一応システムに精通してる設定ですが、そんなのはただの飾り。自虐的な筋肉バカに徹してますが、これがまたいいんだ。
なんでそんな所に重要なシステムが!?突っ込んだら負けみたいな観客への挑戦的な映画でもあります。

他にもこの夫婦からその子供たちは生まれないだろう、先祖返りか?という確信犯的な人種選択も気になります。もう最初から私の負けです。
香港映画的な良さも感じられる映画愛が詰まってると感じました。
奥さんもマッチョ聡明で役に立つのも新鮮。
ところで日本人としてはSHARPの文字が映るたびにせつなくなってしまいますね。
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