左の胸の奥がキュッと痛くなる
クマのプーさんは、自分の子供の頃にもきっと絵本などでは身近に存在していて、自身の娘の幼少期に、何の躊躇いも無く絵本を読んであげたりして むしろ親になった時の方が プーさんとその仲間たちを知ったくらいだ。
もちろん、特に好きでも無ければ嫌いでも無く、くまのプーさんね、という程度。
ユアンマクレガーは
一部を除き 何故か監督に関わらず出演作品にはほぼハズレが無く
本作も然り。
本作は現代の技術でパペットからまさかのCGでプーさんをはじめとした森の仲間たちを再現し、その
動きや声優さんの声が 凄く自然に入り込め、すぐに感情移入出来た、、、どころか、作り手の思い通りに プーさん側に100%移入し、その切なさに胸が締め付けられた。
基本的にはタイトルだけでも予想できる 大人になってわすれかけてしまった 大切な こと
を この再会により
取り戻す
単にそれだけなのだけど、僕個人は、随分と大人のくせして、割とそういう 気持ちを忘れていないので、メインのテーマにぐっときたわけでは無く、再会後にあの頃と変わらずに接するプーさんと、実社会で厳しい現実と戦う主人公とのやりとりにおいて
プーさんが発する 台詞
そして、表情 寂しげな 動き
が たまらなく、エンディングのドタバタの二十分は無くても良かった。
誰しもがきっと 持っている
幼少期の 少し悲しい体験
大人や兄弟に 叱られる
待ちぼうけ
あっちいけ
夕方に一人泣いて公園から帰ってきた事
何が相手を怒らせてしまったのか?当の本人には分からず、、
僕にも沢山そういう思いがあった
プーさんがそんな表情をぬいぐるみが、見事に表現していて、そんな所がやけに自分に突き刺さった。
100エーカーの森はもちろん、作品舞台の時代背景の建物や色のトーンなども相成り 落ち着いてみられた。
もっぱら、絵本でしか知らずテレビアニメやビデオでももちろん吹き替えでしか知らないプーさんの声
アメリカでの80年代の放送を見ていた 今 大人になった僕 達が予備知識無く観たらプーさんの登場シーンで感極まるんだろうなぁ
ディズニーならでは!の
煌びやかな魔法やキラキラ⭐️感がぐっと抑えられているのは
50過ぎの僕にはかえって好印象