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プーと大人になった僕のむむむのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.7
ファンタジー作品かつ、有名な作品二つ目。

メッセージは「子供心を忘れるな」
もうこれに尽きる。仕事と家族、そして子供だった時の親友プー。三つの要素に挟まれ、最初は仕事を最優先にし、家族には申し訳なさを感じつつも仕方ないこととして、プーに対しては聞く耳を持たず、まるで幼稚園児をあやかすように接する。しかし、100エーカーの森に迷い込み、ティガーやピグレットなどかつての森の親友たちと再開し、クリストファーロビンは大人になった自分であることを証明しようと奮闘し、彼らと一緒にいるうちに子供心を徐々に思い出してくる。

しかしまだ仕事が残っているクリストファーロビンはどのようにして子供心を失わずにこの困難を乗り越えるのか!

この映画で出てくるキーワード?は

「なにもしないことは最高の何かになる」

戦後、資本主義がさらに加速した社会では「何もしないこと」は何も生まない最悪なこととして捉えられてきた。しかし「何もしないこと」によって生まれるアイデアや経験がある。過度な効率主義な社会に陥った社会に疑問を問いかけるフレーズだった。

印象に残ったシーンは大人になったクリストファー・ロビンが100エーカーの森に来て、プーの友達を探そうとするところ。

子供の頃あんなに楽しく遊んでたプーをあんなに片手間に扱うようになってしまったクリストファーロビンに驚いた。
社会はこんなにも人を変化させてしまうのかと。もしかすると大人になって成長することは捉え方によっては退化なのかもしれないと感じた。
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