アキラナウェイ

パペット 大騒査線 追憶の紫影のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.5
コメディの女帝、メリッサ・マッカーシー主演のおバカパペットサスペンス。放送禁止用語満載の上に、パペット同士のおセックスシーンがあるので、お子様との鑑賞は完全NGな問題作。本家本元「セサミストリート」から訴えられたらしい。

パペットと人間が共存する世界。パペット初のLA市警の警察官であったフィル・フィリップスは、過去に問題を起こした事で解雇され、今は私立探偵をしている。とある依頼人の調査中、パペットだけを狙った連続殺人事件に巻き込まれ、警察官時代の元相棒、コニー・エドワーズ刑事(メリッサ・マッカーシー)と犯人捜しと再びタッグを組む事に—— 。

人間達から差別を受けていたり、青い肌を漂白してモテようとしたり、砂糖を鼻から吸い込んでラリっちゃったり、撃たれたら綿毛が飛んだり…。

パペット達が生きているという世界観は、なかなかシュールで面白い。

フィルが「Jesus "puppet" Christ!!」って叫ぶシーンとか、ああ、パペットってこんな風に驚くのねと妙に納得。

極め付けは、フィルがとあるパペットとおセックスして、部屋中にアレを撒き散らすシーンがもう…。悪ふざけが振り切れ過ぎぃぃ!!

パペットと一緒に砂糖でラリったりはするものの、メリッサが眉間に皺を寄せたハードボイルドな刑事役なので、はっちゃけ具合が物足りないかな。

エリザベス・バンクスがストリッパー役でポールダンスをお披露目してくれたのは、意外過ぎてビックリ!

見た目は可愛いのに、中身は超お下品。

好みはハッキリ分かれそうだけど、ストーリーは意外としっかりしたサスペンスで最後まで飽きずに楽しめる。

最後の最後にお楽しみ。

本作がどんな風に撮影されたかが垣間見れるエンドロールは超必見!!パペットを扱うスタッフの縁の下の力持ち感満載で、エンドロールだけでテンション上がるんですけどー!?一体のパペットは4人で扱うらしく、出て来たパペットの数×4人の人間をCGで消さなきゃならないらしい。

その努力、頭が下がる!!

だが、しかし!!

邦題がまたやらかしているよ。踊る〜からパクっているのはまだいいよ。「追憶の紫影」って何なの?くっ付けた意味が全くわからないし、しかも「パープル・シャドー」って読ませるのは何の拘りなん?

ゲー出そうなぐらい、意味不明な副題。