コメディの女帝、メリッサ・マッカーシー主演のおバカパペットサスペンス。放送禁止用語満載の上に、パペット同士のおセックスシーンがあるので、お子様との鑑賞は完全NGな問題作。本家本元「セサミストリート」から訴えられたらしい。
パペットと人間が共存する世界。パペット初のLA市警の警察官であったフィル・フィリップスは、過去に問題を起こした事で解雇され、今は私立探偵をしている。とある依頼人の調査中、パペットだけを狙った連続殺人事件に巻き込まれ、警察官時代の元相棒、コニー・エドワーズ刑事(メリッサ・マッカーシー)と犯人捜しと再びタッグを組む事に—— 。
人間達から差別を受けていたり、青い肌を漂白してモテようとしたり、砂糖を鼻から吸い込んでラリっちゃったり、撃たれたら綿毛が飛んだり…。
パペット達が生きているという世界観は、なかなかシュールで面白い。
フィルが「Jesus "puppet" Christ!!」って叫ぶシーンとか、ああ、パペットってこんな風に驚くのねと妙に納得。
極め付けは、フィルがとあるパペットとおセックスして、部屋中にアレを撒き散らすシーンがもう…。悪ふざけが振り切れ過ぎぃぃ!!
パペットと一緒に砂糖でラリったりはするものの、メリッサが眉間に皺を寄せたハードボイルドな刑事役なので、はっちゃけ具合が物足りないかな。
エリザベス・バンクスがストリッパー役でポールダンスをお披露目してくれたのは、意外過ぎてビックリ!
見た目は可愛いのに、中身は超お下品。
好みはハッキリ分かれそうだけど、ストーリーは意外としっかりしたサスペンスで最後まで飽きずに楽しめる。
最後の最後にお楽しみ。
本作がどんな風に撮影されたかが垣間見れるエンドロールは超必見!!パペットを扱うスタッフの縁の下の力持ち感満載で、エンドロールだけでテンション上がるんですけどー!?一体のパペットは4人で扱うらしく、出て来たパペットの数×4人の人間をCGで消さなきゃならないらしい。
その努力、頭が下がる!!
だが、しかし!!
邦題がまたやらかしているよ。踊る〜からパクっているのはまだいいよ。「追憶の紫影」って何なの?くっ付けた意味が全くわからないし、しかも「パープル・シャドー」って読ませるのは何の拘りなん?
ゲー出そうなぐらい、意味不明な副題。