このレビューはネタバレを含みます
雪山でワイワイ楽しくやってたイエティの村で、偶然見掛けた人間に興味を持ち、”山の下には何もない”とされていた外界に降りてみるお話。
お子さんだったらワクワクしちゃうかな?映像は綺麗だし、パッと見そんなに可愛くないイエティや人間の造形も見慣れてしまう。
村長が言う通り知らない方が良い事もある、無知である事が幸せである場合もある。
それはとても分かる。知らなければ良かったなぁ、なんて事は世の中に沢山ある。
でもそれでも信じてみよう、と思うのはなんと勇気のいる事だろう。
そういうところが映画として評価されるのも分かるんだけども。
ただまぁ…過去からの言い伝えの通りに大昔には虐殺されたのかも知れんし、本当に村の総意で山を降りたのかな…。
今現在実際に、と考えると速攻捕獲されて実験、飼育、隔離の珍獣捕まえました状態になるんじゃないかなあとしか思えなくて、映画の爽やかな終わりに勝手に陰りを与えてしまった。
それを抜きにしても、最初から最後まで特に意外性もなく、そうかぁ~って思って終わってしまった。これは好みだと思うんだけど。急に歌い出すのも苦手だし。
良かった点としては、毎朝光り輝くカタツムリ(=太陽)を起こすためのドラを鳴らさなくても勝手に起きてきた…?なんで…?ってなる辺りと、厚い雲に覆われてると思ってた山が実は冒頭から村で行われてた謎作業が機械を伝って蒸気を噴出、わざわざ山を隠していたってところのエピソードは良いねぇ~ってなった。