ガブXスカイウォーカー

クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

4.5
《あらすじ》
イジメられっ子の高校生、アレックス・エリオットはある日、ビルの解体現場で聖剣エクスカリバーを引き抜く。実は彼こそアーサー王の生まれ変わりであり、黒魔術師モーガナから世界を救う使命を担っていたのだ。数百年生きてきた魔術師マーリンの指導でモーガナとの戦いに備えるアレックスだが、ランスロットとケイの生まれ変わりはイジメっ子であった・・・・・。

これは傑作!
アーサー王伝説を現代劇にアレンジしたファンタジーコメディ。イジメられっ子の小デブ2人がアーサーとベディヴィア、イジメっ子2人がランスロットとケイ。4人がギクシャク(主にランスロットが悪い)しながらも最終的に友情をはぐくみモーガナと戦う。決戦では全校生徒たちで騎士団を結成し、高校を要塞化するなどけっこう盛り上がる。

それだけでも充分面白いのに、マーリンは唐揚げ屋でバイトしていて、回復のポーションはアイスクリームのチェリーソーダ―とチキンナゲットだ。演じるのはおなじみパトリック・スチュワート(声は定番の麦人!)。ピカード艦長、プロフェッサーXとは全く違ったコミカルなジジイで笑わせてくれる。

最近、現代の少年少女が異世界に転生するラノベアニメばかり観ていたので、現代の世界に円卓の騎士たちとマーリン、モーガナが出現する設定はちょっと新鮮だ。監督はSF映画『アタック・ザ・ブロック』(2011)で注目されたジョー・コーニッシュ。本作ではその手腕をいかんなく発揮している。超お薦め!