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ある少年の告白のaaのネタバレレビュー・内容・結末

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

実話が元になっている、同性愛の矯正治療の映画。同性愛は”間違っている”という誤った正義の元、施設の閉鎖的な空間で完全に人格否定な言動を取らせる。その精神的苦痛は計り知れず、施設を出ていくものや自殺してしまうものもいる。主人公はこのような施設のあり方こそが間違っていることに気付き、母も理解、協力してくれたから良かったものの、父親との溝はまだまだ深い。父親は父親なりに息子を正しい方向に導きたかっただけだし、周囲の人間も皆自分が悪いことをしているとは思っておらず、自分の正義の元に行動しているだけ。ラスト、父親と話しているシーンを見ていて、同性愛というのはわかりやすいテーマだけど、もっと根本的で根深いことが横たわっているなと感じた。また、この映画はアメリカだが他の国でも勿論似たようなことはあるし、遥か昔の話でもない。その人がその人らしく、あるがまま生きられる世界がいつか来たらと月並みだが感じた。
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