まうす

ある少年の告白のまうすのネタバレレビュー・内容・結末

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

さすが田舎。
人権とか平等とか高らかにかかげられるアメリカだけど、それらを主張するのは都会の高い地位の人ばかりで、田舎に行ったり所得が低い地域に行ったりすると本当に同じ国かと驚くくらい酷いからなあ、

「こんな君を神は愛さない」って、聖書をどう読んだらそうなるんだよ…(まあ矛盾だらけだし、解釈の余地がありすぎるんだが)
科学や医学を退け、なんでもかんでも神、イエス、罪はさすがに行き過ぎ。
閉鎖的で排他的で、真面目に受け取ればどんどん洗脳されていく。
でもこれいちばん怖いのは、施設のスタッフだったサイクスも今は夫と暮らしてるところよね。この人が子供だった頃はもっと風当たりが強かっただろうし、自分で自分を虐げてきたのかなあ。

器用にやり過ごす人と、それができずに壊れる人と、できずに逃げ出す人。
私は真ん中だな…(1番ダメなやつ)

お母さんとても良い人でなんでこの父親…と思ったけど、最後の父子のやり取りはとても良かった。
「表面だけの会話は要らない。何も聞いてくれなかったし傷ついた。
ゲイであることを認めてくれないなら父子の関係も終わり。自分はもう努力をしたから、関係を続けたいなら父が変わらないといけない。」
厳しい言葉をかけつつも、相手の反応を見ていて、怒りに任せて完全に見捨てるなんてことはしない。
まうす

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