Garararara

ある少年の告白のGararararaのネタバレレビュー・内容・結末

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

同性愛に対するキリスト教の否定による矯正。
自由を認める国で、個人の否定を強いる現実。
信仰と本心との苦悩。
悪魔祓いと同じような扱い?
キャメロンを叩くシーンも悪魔の儀式を彷彿させる。
LGBTの理解が以前より進んでいる今だから、そのおかしさに気付けるが、もっと以前だったどうだったろう?
そこに宗教の教義が絡んでいたら?
規定の観念、常識を覆すのは、当事者も社会の一人ひとりも難しい。
母親の愛はスゴイ!


ガラード・コンリー原作

「何も起きなければよかった。でも、起きたことを神に感謝する時もある」
“アーカンソー州 チャンス豊かな土地”
Arkansas 9E4 Q18 Land of Oppmrtunity

ジャレッド

救済プログラム→同性愛矯正施設、内容は口外禁止
12日間
サイクス氏
キリスト教系
同性愛は罪

「疑問はあるけど、それでも神を信じる」

「助言しておく。役を演じるんだ。信じさせろ、“治ってる”と。“できるまでフリをしろ”だ。長期間“家”に入れられてしまうぞ。よくない噂を聞く。君もそうなりそうだ。サラは“家”にいる。だから演じるんだ。無事帰れたら、次のことを考えればいい。でないと、すべて放棄させられる。人間関係も」

“心の精算 ヘンリー・ゼイヴィア”

「何事ですか?」「ネクタイをしろ」悲しい別れ:キャメロン・V・ヒューゼン、自らの過ちで悪魔の餌食に→葬儀の場の棺を前にキャメロンを跪かせて「悪魔よ出て行け」と聖書で叩く。

施設の異常さに気づいて退所しようとするジャレット→キャメロンの助け
母「あなたの資格は何?一度も聞いてない。専門の医師?心理学者?ちゃんとした本物?違うわね。思ったとおり」→何も言い返せないサイクス「恥知らず! 私もだわ。恥知らず!」
父:施設に戻れ、母「私にははっきり分かった。こんな苦痛は間違いだと」

キャメロン自殺→警察がジャレットに話を聞きに。

4年後
「アーメンと言え!矯正施設の真実」ジャレッド・イーモンズ(タイムズ紙)
“少年片手を失う”(記事)
チャット∶
“母親派正しいのよ!”
“記事を読んだ。つらいけどとてもよかった”
“父さんは何か言った?”
“感謝祭に会える?”
“父さんはまだ読んでないんだね?”
→電話「渡したから読むわよ。読む義務は承知してる」

「私はもう教会へは…。神を愛してるわ。神も私を愛してる。私は息子を愛してる。単純なことよ。でもお父さんにはもう少し複雑…。残念なことだけど」

「今はどうする?父さんが長老だ」

イスラエルで育った木で作られたペン「私を導いてくれた。教会で行った説教はすべてこれで書いた。新たな書き手に」→ジャレッドに
「もうフリはしな。一緒にいることもない。率直に話せないなら、話す必要もない」父親の無理解(自分の保身)への悲しみ
「だか分かるよ。互いに道が違う。大事なのは、お前の道がうまくいくことだ。最高の人生を送ってほしい。お前を愛してる。だが、私もフリはできない。同意するのは難しい」
「お前を失いたくない」「そうは思えない。父さんを避けたり、無意味な話をするの、もうイヤた。僕はゲイで、父さんの息子だ。それは永遠に変わらない。受け入れないならこれで終わりだ。それでもいいけど、残念すぎる。僕を変えることはできない。努力はしたんだ。だから父さんの言葉が本当なら…、僕を失いたくないなら…、父さんが変わらなくては」「分かってる。努力するよ。 必ず」「もう行かないと」
入口まで行き戻り「父さん、クリスマスに母さんを招待した。父さんにも来てほしい」
運転席の窓から手を出す
→実際の家族の写真
ガラード・コンリーの写真“現在夫とNYに住む”
LGBTQコミュニティの為、執筆と活動を通じ闘っている。
実際のサイクスは、2008年施設を去り、現在テキサスで夫と暮らしている。
映画の完成時、36州が未成年の矯正施設を認可。
LGBTQの米国人70万人が矯正治療の影響を受けている。

20230510 374
Garararara

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